心臓病の猫のためのキャットフード
猫にとって重大な病気のひとつに心臓病があります。ほとんどが初期は無症状で、症状がでてくるころには、すでに病気が進行していることが多いです。 急に運動量が減る、食事はしているのに痩せてくる、呼吸が荒くなってくるなどの症状があると要注意です。 病院で心臓病と診断を受けた猫を育てていくにあたって、家庭ではどのようなことに気を付けなければいけないでしょうか。
心臓病の猫にとって注意すべき生活と食事
肥満にならないように、食事の管理が必要です。太ると心臓への負担が大きくなります。また、病院の検査の触診やレントゲンなどで病気がはっきりと見えなくて、的確な治療ができないことがあります。
猫と人を比べると、その必要とする栄養素は違います。個体の大きさから摂取量にも差異があります。人の食事はネコにとっては塩分過多になることが多いので、普段から猫には与えない方が良いですが、特に心臓病の猫には与えないようにしましょう。
生活の面では、驚いて興奮するようなことのないように、安静に過ごす環境を作りましょう。
心臓病の猫に与えたい食事
病気の時ほど食事は大切です。食事を摂らなければ、益々体力が落ちてしまいます。 獣医師の指導の下に、心臓病の猫に与えるために作られた療養食を選びましょう。
療養食のキャットフードは、塩分を抑えて猫にとっての必須アミノ酸であるタウリンを多く含んでバランスよく作られています。
タウリンは、心筋細胞の機能をよくするために必要で、猫の体内で作られることがないので、食事から摂取しなければいけない成分です。タウリンは、必要以上に摂取しても尿に排出されるので、過剰摂取の心配はいりません。
ただ、心臓病の療養食に急に変えると食が進まなくなる猫もいます。食べ慣れていたキャットフードに比べて匂いが弱く、味も猫にとっては薄いものが多いからです。
食欲を促すためにキャットフードを加熱するすると匂いが立つので食欲をそそります。栄養素が壊れないように、30℃程度に温めて与えてみましょう。また、療養食を少し減らして、トッピングとして通常のキャットフードを乗せて与えます。
いつものキャットフードに興味を示して食欲増進になります。ただし、カロリーが多くならないように注意しましょう。
先天的なものも後天的なものも、猫の心臓の病気は進行していきます。飼い主としては、少しでもそれを遅らせたいですね。元気があるか食欲はあるかなどをよく観察しましょう。
それには、定期的な病院での検査や薬の投与とともに、食事も大切です。 体調や症状に合わせ、療養食を中心にキャットフードを与えて、長く一緒に暮らせるようにしたいものですね。